好きな曲をサイケデリックにまとめました

いいと思った音楽のまとめです。そしてサイケデリックな内容になっていくと思います。

2014年06月



 サイケデリックの空気を出しながらも、プログレッシブを感じさせます。夢の中にいるような雰囲気をうまく表現しています。

 このバンドは非常に楽器の使い方がうまいと感じます。オルガンやカウベルなど、1つの曲の中で数々の楽器が登場するものもありますが、全くいやらしさが無く、自然に融合しています。
 オルガンとギターの絡みもすばらしい。


 夢を見ているよう。

 浮遊感のあるサイケが好きな方にはピッタリのバンドです。

【名盤】
 活動停止と再開を繰り返しています。現在も活動はしていますが、やはり1960年代が全盛期です。当時出したスタジオアルバムは4つあり、アルバム単位でしっかり曲を作りこんでいます。1、2、3は独特の雰囲気を出しており、良く出来ています。必聴。4に関してはメンバーの変更などがあり、決して悪くないのですが、雰囲気が大きく変わります。

1、「Incense and Peppermints」

[収録曲]
1,The World's On Fire
2,Birds In My Tree
3,Lose to Live
4,Strawberries Mean Love
5,Rainy Day Mushroom Pillow
6,Paxton's Back Street Carnival
7,Hummin' Happy
8,Pass Time with SAC
9,Incense and Peppermints
10,Unwind with the Clock


3, Lose to Live


8,Pass Time with SAC

 非常にパワフルでトランシーな曲が多いアルバム。Strawberry Alarm Clockでもっとも有名なアルバム。


2、「Wake Up...It's Tomorrow」

[収録曲]
1,Nightmare of Percussion
2,Soft Skies, No Lies
3,Tomorrow
4,They Saw The Fat One Coming
5,Curse of The Witches
6,Sit With The Guru
7,Go Back (You're Going The Wrong Way)
8,Pretty Song From Psych Out
9,Sitting On a Star
10,Black Butter, Past
11,Black Butter, Present
12,Black Butter, Future


6,Sit With The Guru


8,Pretty Song From Psych Out

 夢を見ているようなナンバーが多いアルバム。浮遊感・グッドトリップ感がある曲が好きな方にはうってつけの名盤。

3、「The World In A Sea Shell」

[収録曲]
1,Sea Shell
2,Blues for a Young Girl Gone
3,An Angry Young Man
4,A Million Smiles Away
5,Home Sweet Home
6,Lady of the Lake
7,Barefoot in Baltimore
8,Wooden Woman
9,Heated Love
10,Love Me Again
11,Eulogy
12,Shallow Impressions


1,Sea Shell


3,An Angry Young Man

 どことなく海をゆらゆら漂うようなアルバム。前作よりもおしゃれかつポップになった。

4、「The World In A Sea Shell」

[収録曲]
1,Me & the Township
2,Off Ramp Road Tramp
3,Small Package
4,Hog Child
5,Miss Attraction
6, Good Morning Starshine
7,Miss Attraction (Single Version)
8,Write Your Name in Gold
9,(You Put Me On) Stand By
10,Dear Joy
11,Changes


2,Off Ramp Road Tramp

 今までとうって変わってパワフルな曲が多いアルバム。ファズギターが吼える。アルバム自体は良い出来だと思うのですが、いかんせん雰囲気が変わりすぎです。今までのアルバムとは完全に独立していると思えば決して悪いアルバムではありません。

 ふわふわしたお昼に聴くと最高のバンドです。

ジミの再来!


 初めて聴いたとき、ビックリしました。完全にジミヘンのトーンです。音の選び方も非常にジミヘンっぽい。ここまでジミヘンのニュアンスが出せるバンドもなかなかいないのでは?


 このユニヴァイブ。60年代当時のビンテージを使っているかもしれません。また、ハードロック的な要素も取り入れています。


 アルバムごとに結構雰囲気が変わります。

 ハードロックとサイケが融合したバンドです。近代的な感じがしますね。

【名盤】
 ジミヘン好きの私としてはなんといっても「Solar Colona」です。

「Solar Colona」


収録曲
01 Solar Corona
02 X
03 Caterpillar's Mushroom
04 Interstellar Medium
05 Jam No. Pi
06 Infinite
07 Moons Of Neptune


05 Jam No. Pi

 ユニヴァイブ、ファズ、ワウ、もう完全にジミヘンです。落ち着いたドラムにジミ風のギターが絡みつきます。

 他のアルバムは少々ハードロック感が強く、個人的な趣味には合いませんが、気に入る人がいても全くおかしくない出来です。ぜひ聞いてみてください。



「マリアンヌ」

 ダークな雰囲気が漂う日本のバンド、「ジャックス」。

 グループサウンドであり、ジャンル的にも時代を感じはするものの、音、発想、そして感情の表現力には非凡なものがあります。演奏技術も良い。
 
 1960年代後半に活躍し、一部の間では熱狂的な人気を誇ったそうで、影響を受けたアーティストも多いそうです。
 しかし、裏を返せば一般的な人気を得られたバンドではなく、商業的には成功しませんでした。そのため、1969年に解散、わずか4年の活動に終わりました。

 一般的にはサイケデリックロックに分類されます。
 また、聴いていると「ゆらゆら帝国」が影響を受けていると感じる部分が多くあります。
 調べたところ、ゆらゆら帝国のギタリスト「坂本慎太郎」氏は名盤の一つにジャックスを上げていました。
 このことからも、ゆらゆら帝国はジャックスに影響を受けていると考えられます。

【名盤】
 名盤といっても活動中に出したのは「ジャックスの世界 (Vacant World)」と「ジャックスの奇蹟 (Jacks Super Session) 」の2つです。「ジャックスの奇蹟」に至っては製作中にバンドが解散し、何とか音源をかき集めて作られたそうです。
 が、この2つ、特に1stは名盤です。

1、「ジャックスの世界 (Vacant World)」


【収録曲】
1.マリアンヌ
2.時計をとめて
3.からっぽの世界
4.われた鏡の中から
5.裏切りの季節
6.ラブ・ジェネレーション
7.薔薇卍
8.どこへ
9.遠い海に旅に出た私の恋人
10.冷たい空から500マイル


「からっぽの世界」


「裏切りの季節」


「どこへ」
 
 1曲目の「マリアンヌ」はドラムロールから始まり、雷のようなギターが炸裂する。サビのパワーは圧巻。
 「時計を止めて」「空っぽの世界」「遠い海へ旅にでた私の恋人」など、悲しさを感じる曲が印象的。
 「われた鏡の中から」「裏切りの季節」「ラブジェネレーション」「薔薇卍」など、パワーを感じるものの、その中に悲しさや絶望を感じる曲も多数。
 このアルバム中もっともサイケなナンバー「どこへ」。
 そしてラストの「つめたい空から500マイル」。最初は落ち着き、壮大に終わる、何かを悟ったような曲。

2、「ジャックスの奇蹟 (Jacks Super Session) 」


【収録曲】
1. ジョーのロック
2. この青い海に
3. 堕天使ロック
4. 運命の囚人
5. トゥ・ラヴ・ユー
6. Dm4-50
7. 花が咲いて
8. 君をさらって
9. ロール・オーヴァー・ゆらの助
10. ハウ・トゥ・ラヴ
11. 敵は遠くに


「堕天使ロック」

 ロック色が強くなり、ジャズの要素が濃く出ています。前作の方が良かったという声もありますが、メンバーチェンジなどによる音楽性の変化が原因でこのような評価になっていると私は考えています。確かに前作を気に入った方にはオススメしかねます。私も正直「あれれ?」となりました。
 しかし、このアルバムには「堕天使ロック」というジャックス最高傑作とも言われるナンバーが入っています。この曲のホーンセクションはキングクリムゾンを思い起こさせます。
 決して悪いアルバムではありません。

 音楽自体は評価されたが、商業的に恵まれなかった悲劇のバンド。しかし、名曲はいずれ評価されるものですね。

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